子どもがいない私たち夫婦の老後を想像しました。
医療・介護保険サービスや成年後見制度を利用すれば、自宅で最期まで暮らせるだろうか。
県外に住む甥に面倒をみてもらうのは忍びない。
「だったら 自分たちで解決しよう」という結論に至りました。


多くの高齢者は、いつまでも住み慣れた地域で暮らすことを望んでいます。
この望みを叶えるために地域包括ケアシステムの構築がすすんでいます。
しかし、それぞれのサービス（住まい、医療、介護、予防、生活支援）領域間に『すきま』が存在し、困りごとはそのすきまに生じています。
地域包括ケアシステムがめざす理想をスムーズに実現するには、すきまを埋める『潤滑油』が必要だと考えます。

医療・介護・福祉専門職の皆さまは、困りごとを抱えた方々と毎日、真剣に向き合っています。
利用者が求める暮らしを実現するために、要望に応える努力をしています。
ところが、担当業務外の頼みごとをされるケースも少なからずあり、その対応に負担を感じています。
良質なサービスを提供し続けるには、専門職の負担軽減も重要だと考えます。

社会福祉士の多くは社会福祉施設、行政、医療・相談機関、社協などで就労しています。
所属機関から与えられた役割を遵守し、ソーシャルワークを実践しています。
そのような中にも、自由な立場で『社会変革』『社会開発』の領域まで活動を広げたいと考えている方は少なくないはずです。
社会福祉士がさらに活躍できる場を創出する必要があると考えます。

このような思いから、2020年2月に 一般社団法人 ビサイドあおば を設立しました。